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目次・見どころ
特集
日本の教育が危ない 子どもたちに「問い」を立てる力を
明治国家の誕生以来、知識詰め込み型の画一的な教育が行われ、日本社会には〝正解主義〟が蔓延するようになった。時を経て、令和の日本は、数々の前例のない課題に直面し、従来の延長線上に「正解(アンサー)」が見出しにくく、「自らが『問い』を立て、解決する力(ソリューション)」が求められる時代になっている。一方、現代を生きる子どもたちの状況はどうか。学校教育は「質の低下」が取り沙汰され、子どもたちは外遊びよりも、塾通い、宿題に次ぐ宿題で、〝すき間〟時間がない。本当に、このままでいいのだろうか。複雑化する社会の中で日本の教育が向かうべき方向を提示する。
PART 1
前例なき時代に〝正解主義〟が蔓延する日本
編集部
INTERVIEW 1
「自ら問いを立てる」ことは決して生易しいことではない
先﨑彰容 日本大学危機管理学部 教授
PART 2
首都圏の中学受験最前線 母親、子どもたちの〝本音〟とは
小林美希 ジャーナリスト
PART 3
拝啓 日本の皆様 教育の力で国家の再構築を
李 一諾 一土学校創設者
INTERVIEW 2
詰め込み型暗記教育の転換期 国に求められる〝指導力〟
広田照幸 日本大学文理学部 教授
COLUMN 1
私たちの「声」を聴いて! 学校現場はこんなに忙しい
編集部
PART 4
子どもたちに生きる力を「三つのカン」を育てるには
和田重宏 寄宿生活塾「はじめ塾」 二代目塾長
COLUMN 2
市間寮で見た社会の縮図
編集部
INTERVIEW 3
脳科学の視点で考える「自然」に触れたり「実体験」する意義
小泉英明 東京大学先端科学技術研究センター フェロー・ボードメンバー
PART 5
日本と違う米国の公教育「1億総事務員」教育から脱却せよ
冷泉彰彦 作家・ジャーナリスト
COLUMN 3
危機に瀕する「外遊び」子どもの遊び場確保が急務
編集部
PART 6
国語力の衰退は国家の衰退 今こそ求められる大人の責任
石井光太 ノンフィクション作家
COLUMN 4
子どもたちの「なぜ?」を刺激 民間支援の新たな教育の形
編集部
PART 7
教育者主体から学習者主体へ 新たな一歩を踏み出す時
編集部
特集
- ■WEDGE_SPECIAL_OPINION
- 台湾有事に備えるために 日本に必須の〝新発想〟と〝多様性〟
-
PART 1 日本の想定、ここが足りない 島国ゆえの「脆弱性」直視を
渡邊剛次郎 元海将・元横須賀地方総監・日本戦略研究フォーラム 政策提言委員
PART 2 有事における邦人輸送は至難 「政府公船」活用に解を見出せ
武居智久 日本戦略研究フォーラム 顧問
PART 3 感情的な中国脅威論やめ 〝正しく恐れる〟ために必要な視点
量産型カスタム氏 技術者・研究者・ハッカー
- ■WEDGE_OPINION 1
- 高まる地政学リスク 日本は新たな「グローバル化」を生かせ
- 中島厚志 新潟県立大学国際経済学部 教授
- ■WEDGE_OPINION 2
- 誰のため? 何のため? 新たな洋上風力入札に異議
-
朝野賢司 電力中央研究所社会経済研究所 副研究参事
佐藤佳邦 電力中央研究所社会経済研究所 上席研究員
- COLUMN 問われる産学連携 求められる「公正さ」や「誠実さ」
-
編集部
- ■WEDGE_OPINION 3
-
PART 1 世界に示した英国の戦略と地政学上のメリットとは?
-
ステファン・ウールコック ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE) 特別研究員
PART 2 日英関係、新ステージへ 英国加盟の三つの意義
-
渡邊頼純 藤女子大学 特任副学長
- ■WEDGE_REPORT 1
- 日本メーカーの凋落は深刻 激変する家電産業の地政学
-
関口和一 MM総研 代表取締役所長
- ■WEDGE_REPORT 2
- 加速するヤングケアラー支援 理念だけでは語れない(後編)
-
大山典宏 高千穂大学人間科学部 教授
連載
- MANGAの道は世界に通ず by 保手濱彰人
- 思い出こそ人生最良の資産 フリーレンが示す追憶の価値
- インテリジェンス・マインド by 小谷 賢
- 暗号解読組織に制された大戦 日本が学ぶべき歴史の教訓
- 時代をひらく新刊ガイド by 稲泉 連
-
『前の家族』 青山七恵
- 誰かに話したくなる経営学 by 岩尾俊兵
- KPIはいらない!? 業績測定の不都合な真実
- 偉人の愛した一室 by 羽鳥好之
- 岸 信介 「東山旧岸邸」(静岡県御殿場市)
- 近現代史ブックレビュー by 筒井清忠
- 『一人一殺 血盟団事件・首謀者の自伝』 井上日召
- 商いのレッスン by 笹井清範
- 商品の価値を伝える秘訣
- フィクサー by 真山 仁
-
第一章 乱闘
- モノ語り。 by 水代 優
-
料理しながら考えた「あったらいいもの」 野田琺瑯
- 一冊一会
- 各駅短歌 穂村 弘
- 拝啓オヤジ 相米周二
- 読者から/ウェッジから
2023年11月号
2023年10月20日発売
定価700円(税込)
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明治国家の誕生以来、知識詰め込み型の画一的な教育が行われ、日本社会には〝正解主義〟が蔓延するようになった。時を経て、令和の日本は、数々の前例のない課題に直面し、従来の延長線上に「正解(アンサー)」が見出しにくく、「自らが『問い』を立て、解決する力(ソリューション)」が求められる時代になっている。一方、現代を生きる子どもたちの状況はどうか。学校教育は「質の低下」が取り沙汰され、子どもたちは外遊びよりも、塾通い、宿題に次ぐ宿題で、〝すき間〟時間がない。本当に、このままでいいのだろうか。複雑化する社会の中で日本の教育が向かうべき方向を提示する。