「社会」という言葉は、人間と人間のあらゆる関係を指すので、一口に「社会について」と言っても、あまりに広範囲で複雑です。簡単に言うと“世の中の事全て”でしょうか。学校の「社会科」という授業を思い出してみると、まずは学校や自分が暮らす町の様子を知ることからはじまり、やがて学習の対象は世界へ広がっていきました。さらに、その観点も、政治、経済、文化、歴史など多岐にわたり、やがて、それらの比較や関連へと発展していきます。
私たちが朝を迎えたとき、世界のどこかは夜になっています。『まるいちきゅうの まるいちにち』(童話屋)は、世界8カ国8人の絵本作家の共作で、ある年の1月1日、ロンドンのグリニッジ標準時0時に合わせてはじまります。自分が暮らす場所(日本)の様子だけでなく、世界では同時にいろいろなことが起こっていることを見せてくれます。子どもたちだけでなく、私たち大人も、いろいろな本に触れる機会を持ちたいものです。多様なテーマの本や絵本に触れること。それは、“社会”を学ぶことのスタートにもなると思うからです。
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