「安全」なバーチャル・アスリートやアイドルの起用、というトレンド
しかしコカ・コーラがバーチャル・アスリートをスポンサーするのは今回が初めて。しかもコカ・コーラは次のサッカーW杯のスポンサーにも名乗り出ており、相乗効果として大きな見返りが期待できる、という。
「FIFA17」は世界中で2100万本を売り上げたヒット作品だ。9月29日にリリースされる18もかなりの売り上げが期待できる。折しも米国内では白人と黒人の人種間の壁が高まりつつあり、アメフトでは「一体感」を表すために選手が腕を組んで国歌斉唱の際に跪くポーズをとりトランプ大統領の怒りを買う、などの行為があったばかり。黒人、という設定でアメリカン・ヒーローであるハンターは「平等、自由、統一国家」というコンセプトを表現するにも適した人材なのだ。
今回のコカ・コーラの決断により、実際のアスリートより「安全」なバーチャル・アスリートやアイドルの起用、というトレンドも生まれそうで、スポーツ界にとってはやや懸念も生じそうな気配ではある。
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