暴落した分は戻るだろうと思い込むのは危険
投資の初心者は「損切り」が下手だ、と言われます。損をしてしまうと、売らずに「塩漬け」にして、相場が戻るのを待っていて、さらに損を広げる場合が多い、ということのようです。高金利通貨が暴落した場合も、「いずれは正しい値段に戻るだろう」と考える場合が多いのでしょうが、それは危険なことです。
さらには、高金利通貨が暴落した時に「今の値段は、正しい値段より遥かに安いはずだ。今買えば、いずれは価格が戻るから大儲けできるだろう」と考えて新たに買う人がいるかもしれませんが、それは大変危険なことです。
高金利通貨が暴落して正しい値段を大幅に下回った時には、上記のような「さらに暴落させる力」が働きます。もちろん、「正しい値段に戻る力」も働きますから、どこかで後者が前者を上回れば良いのですが、結局最後まで戻らない場合もあります。為替の暴落が実体経済を壊してしまう場合です。
あるいは、最後には後者が前者を上回るとしても、投資の初心者の場合にはその前に「この世の終わりが来そうな気がして売ってしまう」リスクもありますね。
正しい値段に戻る力、為替暴落が実態経済を壊してしまう力、などについては次回に詳しく記します。
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