2022年8月12日(金)

From LA

2018年9月24日

»著者プロフィール
閉じる

土方細秩子 (ひじかた・さちこ)

ジャーナリスト

ボストン大学コミュニケーション学部修士課程終了、パリ、ロサンゼルスでテレビ番組製作に携わり、1993年より米国でフリーランスのジャーナリスト活動を行う。

交通状況によって、「車」「公共交通」「キックボード」を 選択

 つまりウーバーアプリを使えば人がA地点からB地点に移動する際、車での移動、公共交通と車もしくは自転車やキックボードを使った移動、さらに将来には空飛ぶタクシーでの移動、と様々なオプションが選択でき、目的地までの所要時間、費用などもアプリ上でチェックできるということになる。一部地域では公共交通のチケットまでスマホアプリ上で購入できる。

 このようなシステムが確立すれば、人々を悩ませてきた「公共交通を使ってもその駅から自宅までのラストマイルをどうするか」という問題がアプリひとつで解決することになり、人々の移動についてウーバーがまさに独り勝ちの状態になることも予測される。

 それを阻止しようとリフトなどのライバルも同様のサービス提供に向けての準備を始めている。そのひとつが電動キックボードのレンタルサービスの展開とも言える。ただしこれらのサービスはまだまだ定着したとは言えない。ロサンゼルスのような車社会では人々はまだ自家用車での移動が主だし、ライドサービスを利用するのは限られた状況だ。

 この先ライドサービスを使うコストが自家用車を持つコストに匹敵あるいはより安くなれば、交通手段としてライドサービスを選ぶ人は増えるだろう。そのためウーバーでは現時点で空飛ぶタクシーの費用を「1マイル1ドル84セント」と非常に安い価格に設定している。これが可能かどうか、そしてユーザーが本当に便利だと感じるサービスを提供できた時、ライドサービスは未来の交通機関としてメジャーなものになるだろう。

  
▲「WEDGE Infinity」の新着記事などをお届けしています。

関連記事

新着記事

»もっと見る