JFKが幼少時に通ったブルックラインにある小学校「エドワード・デボーションスクール」
ブルックラインはボストン中心部から電車で15分ほどに位置する閑静な住宅街だ。その一角にケネディの生家はある。3階建てで、地下室がついている質素な作りだ。1914年、ケネディの両親が結婚した年に購入した。アメリカにしては小さな家で、ケネディ家の9人の兄弟のうちジョンを含む4人がこの家で生まれた。ジョンは1917年に生まれ、1920年に近くの広い家に引っ越すまで住んだ。生家の近くには3年生まで通った小学校エドワード・デボーションスクールもある。
ケネディが凶弾に倒れた後、人手に渡っていたこの家を母親のローズ・ケネディさんが買い取り、一家が暮らしていた頃の雰囲気に復元して国立公園局(National Park Service)に寄贈して、1969年から一般公開している。現在もNational Park Serviceが管理して、訪問者への説明と案内を行っている。地元以外からも遠く離れた南部や西部からの訪問客も多く、訪れた人は真剣に職員の説明に聞き入っている。
多くのアメリカ人にとってケネディ大統領はいわば神格化された存在で、国全体でいまだに「ケネディ神話」から抜け出せない雰囲気が残っているのかもしれない。
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