それ以来、私のお箸への興味が俄然上がったのだ。この10年で様々なお箸とともに暮らしを豊かにしてきた。

石川県・輪島市の箸職人さんが作った、珍しい八角形の拭き漆のお箸。面の数が増えると手間が増えるので、四角形、六花形のお箸が多い中で、手間を惜しまず、手馴染みを追求したフォルム(写真提供:筆者) 写真を拡大

広島県・山県郡安芸太田町のくりものの職人さんが作った、お箸の原型を感じさせる、一見木の棒のような拭き漆のお箸。しかし先端部分に注目すると、てんとう虫さんが、木から削り出されてちょこんと乗っている(写真提供:筆者) 写真を拡大
とまぁ、気がつけば、この10年で様々な漆のお箸とともに、私のおうちご飯の質感が豊かになっていた。
その日食べる料理や食材に合わせて、お箸も使い分ける。