2024年11月22日(金)

矢島里佳の「暮らしを豊かにする道具」

2019年4月13日

 それ以来、私のお箸への興味が俄然上がったのだ。この10年で様々なお箸とともに暮らしを豊かにしてきた。

秋田県・湯沢市の漆職人さんが作った、漆をザラザラと仕上げて先端に塗り、滑り止め機能付き。おうどんや、おそばなど、つるっとしたものを食べやすい(写真提供:筆者) 写真を拡大
石川県・輪島市の箸職人さんが作った、珍しい八角形の拭き漆のお箸。面の数が増えると手間が増えるので、四角形、六花形のお箸が多い中で、手間を惜しまず、手馴染みを追求したフォルム(写真提供:筆者) 写真を拡大
京都府・京都市の引箔の職人さんが作った、こだわりの箔と漆を使った、これもまた手馴染みのよい八角形。食卓を華やかにしてくれる(写真提供:筆者) 写真を拡大
広島県・山県郡安芸太田町のくりものの職人さんが作った、お箸の原型を感じさせる、一見木の棒のような拭き漆のお箸。しかし先端部分に注目すると、てんとう虫さんが、木から削り出されてちょこんと乗っている(写真提供:筆者) 写真を拡大

 とまぁ、気がつけば、この10年で様々な漆のお箸とともに、私のおうちご飯の質感が豊かになっていた。

 その日食べる料理や食材に合わせて、お箸も使い分ける。


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