さらに、そうした対話を通じ、イ)攻撃的兵器の相互制限 ロ)朝鮮半島の長期的将来 ハ)台湾海峡をめぐる全般的な安全保障環境 ニ)中国の領海を超えた海域の緊張緩和措置 ホ)核、宇宙に関する緊張緩和、ヘ)サイバー領域等に関しても議論するべきだ、と言っています。
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この論評は、クリントン時代の米国家安全保障会議のメンバーで、中国問題の専門家リバソールと、北京大学国際関係学部長の王輯思の合作という珍しい形をとったものであり、米中関係をバランスよく複眼的視点から扱おうとの意図の読み取れるものになっています。ただ、細部については両者の意見は必ずしも一致しない部分がある、としています。
米中双方の主張がバランスよく整理されていますが、並列されている両国の主張の間にある溝を埋めるのは容易ではなく、それだけ、米中の対立が深まっていることを示しています。
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