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2020年1月24日

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米ハリウッドの元映画プロデューサー、ハーヴィー・ワインスティーン被告(67)の性的暴行疑惑をめぐる刑事裁判で23日、新たに被害を訴え出た女優のアナベラ・シオラさんが証言台に立ち、強姦被害に遭ったと述べた。

「ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィア」への出演で知られるシオラさんは、約25年前にワインスティーン被告が無理やり自宅に入り込んできたと証言。羽交い絞めにされ、強姦されたと述べた。

「私は彼を押しのけようとした。殴ったり蹴ったりした」

現在保釈中のワインスティーン被告は、強姦罪や性的暴行罪など計5件の罪状に問われているが、無罪を主張している。

有罪となった場合、終身刑となる可能性もある。

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ワインスティーン被告は、2013年にニューヨークのホテルでジェシカ・マンさんを強姦した疑いと、2006年にミミ・ハレイさんに性行為を強制した罪で起訴されている。

一方、シオラさんについては、事件から時間がたちすぎていてニューヨーク州では立件できない。

しかし検察側は、シオラさんを証人として召喚し、ワインスティーン被告の罪状を補強するために起訴状を提出した。

被告の弁護団は、ワインスティーン氏の行為は合意の下に行われたもので、うち1件は「愛情のある」関係だったと主張した。

私の上に乗っかり、強姦た」

証言によると、シオラさんは1993年から1994年にかけての冬に、ワインスティーン被告と夕食に出かけた。被告はその後、シエラさんが住むマンハッタンのマンションまで、車で送ると申し出た。

車で送ってもらい、自宅に戻った後、シオラさんは玄関のドアを叩く音を聞いた。シオラさんによると、ワインスティーン被告は家の中に押し入り、彼女を寝室に連れて行き、押し倒して性的に暴行した。

シオラさんは涙を浮かべながら、被告は抵抗する自分を無視したと話した。

「彼は私の上に乗り、強姦した。性交渉され、戦おうとしたが、両手を押さえられてしまったのでそれ以上は戦えなかった」

またワインスティーン被告がこの時、「きみのためだ」と言って、無理やりオーラル・セックスしてきたと述べた。

「ただただ、とても不快だった。私の体はとても不自然に震えだした。けいれんか何かのようだった」

シオラさんは、この事件から数週間後、別の夕食会でワインスティーン被告に立ち向かった。その時の被告の反応は「脅迫的だった」と証言した。

被告はシオラさんににじり寄り、「あれはきみと私の間だけのことだ」と言ったとされる。シオラさんはこれについて、「脅迫じみていて、恐怖を感じた」と述べた。

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ワインスティーン被告はその後も、シオラさんに嫌がらせを続けた。

1997年のカンヌ国際映画祭では、シオラさんがホテルの自室のドアを開けたところ、ワインスティーン被告がベビーオイルと映画のビデオテープを持って立っていたと話した。

シオラさんは室内に駆け戻り、被告はその後、立ち去ったと言う。

「非常に恐怖を感じた」とシオラさんはこの件を振り返っている。

ジョーン・イルッツィ検事がなぜ警察を呼ばなかったのかと質問すると、シオラさんは「混乱していた」と答えた。

「ワインスティーン被告は知り合いだった。その時は、暗い裏道で後ろから襲われるのが強姦だと思っていた」

シオラさんは、被告による加害でトラウマ(心的外傷)を負ったと話した。酒を飲むようになったほか、自傷行為に及び、自分の血を壁に塗りつけたという。

判決は3月に

ワインスティーン被告をめぐっては、これまでに80人以上の女性が性被害を訴えている。一連の告発は、性的な問題行動を非難する「#MeToo(私も)」運動の引き金となった。

しかし、こうした訴えのごく一部のみが、刑事裁判に至った。ニューヨークに続き、ロサンゼルスの検察も今月、ワインスティーン被告について、さらなる2人の女性に対する強姦と性的暴行の罪で被告を起訴した。

ニューヨークでの裁判は、3月初めに結審する予定だ。

(英語記事 Actress tells court Harvey Weinstein raped her

提供元:https://www.bbc.com/japanese/51231982

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