2024年12月22日(日)

世界潮流を読む 岡崎研究所論評集

2012年6月21日

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 P5+1の交渉の内容は公表されていないので、はっきりしたことはわかりませんが、この社説からある程度の輪郭は想像できます。勿論、想像ですから、細部では事実と違うかもしれませんが、イラン側は、核兵器生産の意図はなく、そのためにIEAの査察を受け入れるのだから、制裁を実施するなと主張しているのに対し、西側は、それでは核兵器開発を止めるという完全な保証にはならない、先ずは、既に生産した濃縮ウランを国外に搬出し、それに対して、民間航空機の部品提供など、部分的な経済制裁緩和を提案しているという状況のようです。

 これで、事態はいよいよ欧州による対イラン石油禁輸が発動する7月を前に、6月の最後の交渉に向かうことになります。


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