2024年4月20日(土)

世界潮流を読む 岡崎研究所論評集

2012年7月10日

 日本では、米国発の「シェールガス革命」への期待が高まっていますが、米国内にはガス輸出への根強い反対論があることをよく認識し、注視する必要があるでしょう。本論説のような主張が多く出てくれば、心強いことです。

 筆者らが案じるとおり、日本は、米国からガスを買うことができなければ、ガス大国ロシアに対し、何かと抵抗しづらくなります。イランからの日本、インド、欧州向けの石油輸出についても同様のことが言えます。米国のガス輸出が地政学的意味合いを強く帯びている、という筆者らの指摘は全くその通りです。エネルギー資源を媒介に日米関係の強化を図る、という発想が求められます。

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