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2020年8月26日

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インドネシアのバリ島当局は、新型コロナウイルスの流行を受け、年末まで外国人観光客を受け入れないと発表した。

同国は現在、外国からの渡航者を制限している。観光・リゾート地として人気のあるバリ島の当局は当初、9月から観光客を受け入れるとしていた。

しかしインドネシアでCOVID-19の感染者が増加していることから、この計画を破棄したという。

一方、観光業に大きく依存している地元住民への影響を懸念する声もあがっている。

バリ島には毎年数百万人の外国人観光客が訪れ、人の少ない海岸や棚田、ヒンドゥー教の寺院などを楽しむ。

しかしインドネシア政府は新型ウイルスのパンデミックを受け、他国と同様に外国人渡航者の受け入れを制限している。

バリ島も7月末から、地元経済の中心である観光業を支えるため、国内からの観光客向けに海岸や寺院を開いている。

一方、ホテルやレストランでは、従業員が収入を得るために出身の町村に帰ってしまい、生き残りが難しくなっているという。

バリ島のワヤン・コスター知事は先に、「インドネシアの現状は、バリ島を含め、世界の観光客を招く状況ではない」と語った。

今回の発表では、バリ島がいつから外国人観光客の受け入れるのかは明らかにされていない。インドネシアは「2020年末まで」外国人観光客を受け入れないと書かれている。

知事はまた、外国人観光客の受け入れは、失敗すればバリ島の回復と評判を損なうため、「慎重」かつ入念な準備が必要だと話した。

バリ島では24日時点で4576人が新型ウイルスに感染し、52人が亡くなっている。

インドネシア全体で見ると、26日時点での感染者は15万7859人、死者は6858人。死者数は東南アジア地域で最も多くなっている。

しかし専門家は、検査数が多ければこれらの数字はもっと多いだろうと指摘している。

観光業に大きな痛手

バリ州の州都デンパサールにあるホテルで支配人を務めるイ・プトゥ・ゲデ・ブディアルタさんは、新型ウイルスの流行と渡航制限でバリ島の観光業は「深刻な影響」を受けていると語った。

「住民のほとんどがホスピタリティー産業で働いていて、旅行客のほとんどは海外から来る。厳しい時期で、収入に影響している」

ブディアルタさんが働いているホテルでは国内観光客を誘致しようとしているが、客室の半分も埋まらないという。また、ホテルとは別に経営している地方のゲストハウスは数カ月間にわたって空き室のままだ。

(英語記事 Bali closed to foreign tourists until end of 2020

提供元:https://www.bbc.com/japanese/53915017

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