提供側、利用者側が互いに責任をもって
ペットを預かる・世話をするサービスは季節的な要因も多いのですが、需要が落ちることはあまり考えられません。ビジネスとしても収益性が高いことから、異業種でも追加・新規共にサービスとして導入する企業が見受けられますが、知識や意識の低さ、経験不足が引き起こす事故が起きてしまう例も毎年多く耳にします。確かにペットは法的に”物”扱いですので、最悪の自体が起こっても、業者側の責任問題は“物損”で終わるケースが少なくありません。そのため、一見リスクが低いビジネスに感じられてしまいます。
経験上ひとさまのペットを預かって面倒をみることは、実は一番気を使う仕事です。トリミングやトレーニングにも共通して言えることですが、怪我や病気・逃走などのトラブルが起きた場合、取り返しがつかないからです。飼い主にとってはかけがえのない“家族”ですが、ペットの社会的地位が今のままでは回避できない問題です。企業側は命を扱うリスクを考慮し、モラルを持って導入するべきだと考えます。
生き物を預けるということは、普段とは違った環境下に置き他人に世話をしてもらうということです。何かあった時には自分で対処できないため、利用する側もある程度の心構えと準備が必要です。
気持ちよくサービスを利用するためには、日常的なしつけや健康管理はもちろんですが、十分な情報を得ておくこと、施設側とのコミュニケーションをとっておくことがとても重要となります。
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