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2020年12月1日

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ブラックフライデーの買い物客で賑わう、ロサンゼルスのショッピンングモール(ZUMA Press/AFLO)

 ロサンゼルス郡は直近5日間の平均感染者数が4500人を超えたことから、11月30日より部分的な「Safer at Home(外出自粛)」の実施に踏み切った。それ以前に25日からレストランの屋外営業の禁止、午後10時から翌朝6時までの外出禁止なども発表している。

 ただし今回のシャットダウンは3月に実施されたものと比べれば内容は緩い。小売店などは入場者制限を設けて営業を続けられるし、博物館その他も同様に営業を継続できる。レストランにとっては屋外営業も禁止、テイクアウトやデリバリーも10時まで、というのは痛手ではあるが、現時点でそれほどの混乱は見られない。

 最も大きな変化は、国外や州外から同州に入る人々に対しCOVID-19フォーム、という申請書に署名を求められるようになった、という点だろう。これは「カリフォルニア州に入って14日間は自宅での自己隔離が求められる」という内容に同意する、というものだ。

 14日間の自己隔離要請は隣接するオレゴン州やワシントン州などでは以前から実施されていたが、ロサンゼルスも急な感染者増を受けて採用することが決定した。ただし対象となるのは空路、鉄道路を使ってロサンゼルスに入る人々で、鉄道以外の陸路、海路は今のところ考えられていない。

 しかし州やロサンゼルス市に他の場所からやってくる人々の中で圧倒的に多いのは自動車を使った陸路なので、この申請書にどれだけの効力があるのかは疑問視されている。14日間の自己隔離も「要請」にとどまり、申請書への署名を怠った場合は最大で500ドルの罰金とされているが、自己隔離中に外出した場合、それを追跡する手段はない。

 ロサンゼルス議会ではニューヨーク州やハワイ州のように到着前にPCR検査を受け、陰性証明があれば自己隔離なしに州を訪れることができる、という方式を好む意見もあった。しかし観光業が大きな収入源である同州で、事前検査制度は訪れる人の足を止めてしまう、という反対意見があったという。

 ロサンゼルスのガルセッティ市長は申請書提出の実施について、「COVID-19はこれまでになく危険なものになっている。空港から企業、そして家庭まで、我々は住民の安全を守り、ウィルス拡散を止める必要がある。この新しい申請書は明確なメッセージを伝えるものだ。すなわち、もし私達の市へ旅行するならば、この市が持つ人々の健康と安全を守るためのガイドラインをきちんと理解してもらいたい、というものだ」と語った。

 ロサンゼルス郡の感染者は累計で11月末時点で37万人以上、死者も7000人を超えている。11月に入って感染者が急増していることから病床の逼迫状態が伝えられている。郡では住民の148人に1人が感染している計算になる、としているが、単純に1004万人の人口から見ると100人に3人は感染していることになるのだが。不法移民、ホームレスなど、数えられない住民を入れれば母数が大きくなるためかも知れない。

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