今回のシャットダウンは12月20日まで
気になるのは人々の危機感の薄さだ。筆者の住む比較的中流階級の多い地域では、まだのんびりとしている。スーパーもそれほど混み合っていないし、3月のような買い占めなどは起きていない。マスクこそしているが、ルールを守らない人も多いのだ。
例えばゴルフ場では同一家族でプレイする場合を除けばプレイ中もフェイスカバー着用が義務付けられているが、ほとんどの人がマスクなしだ。他人のボールやクラブに触らない、というルールもほぼ守られていない。
ただし市の中心部に近く、感染者の割合が比較的高い地域に住む友人は「非常にピリピリしている」と言っていたので、やはり地域による格差も大きいのかもしれない。
今回のシャットダウンは12月20日までが予定されている。クリスマス休暇の前には何とか平常に戻したい、というのが郡政府の狙いだが、カリフォルニア州でも最も厳しい対策を取らざるを得ないロサンゼルス、もしクリスマスまでシャットダウンが延長となれば人々の不満が爆発する可能性もある。特にレストラン経営者は深刻だ。現地の報道では40年間続けてきた店をついに閉店させることになった、というレストランオーナーが涙の訴えをしているものもあり、経済か公衆衛生か、という決断は郡にとっても困難だ。
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