2024年11月22日(金)

ペットビジネス最前線

2012年10月24日

 個々の常識の食い違いが起こしてしまう事由ですが、残念ながら今日本には基準となるべき法律も存在しません。基準がない場合、個々の施設でルールを作らなくてはなりませんが、悲しいかな施設側が顧客に対して強く意見出来ない場合が多いのが現実のようです。

ドイツの空港には動物用のラウンジも

 ペット先進国と言われるEU圏では、ペットに対する飼い主の義務が法律で定められています。

 飼い主たる条件をクリアしていなければペットとの生活が送れないのです。飼い主が守るべきマナ―(しつけや生活環境)などの共通認識があるため、ルールは守られ(破った場合当然罰せられます!)、結果として旅行で利用する公共交通機関や宿泊施設、飲食店なども当たり前に一緒に利用できます。動物の福祉が充実しているドイツの空港では、動物用のラウンジまで設けられているようです。(http://www.cnn.co.jp/fringe/35022761.html

 全てを今の日本で実現することは不可能ですが、少なくとも飼い主側が人に迷惑をかけない行動続けることで、少しずつでも近づいていくことは可能なのではないでしょうか。サービスを受ける側と与える側、双方の利益に繋がると思うのです。

 “ペットツーリズム”はペットとの生活を楽しむ飼い主にせっかく開かれた門戸です。

 「家族」と呼ぶのであれば矜持を正して行動し、施設にわざわざ“ペット可”などとの表示をさせなくてもよい、そんな社会の実現を目指したいものです。

(記事内写真:すべて筆者提供)


「WEDGE Infinity」のメルマガを受け取る(=isMedia会員登録)
「最新記事」や「編集部のおすすめ記事」等、旬な情報をお届けいたします。


新着記事

»もっと見る