もう5、6年も前のお話ですが、当時の職場にとある来訪者が。
「ペット用のカートを作っていますが、お店で扱って頂けませんか?」
他社製品に比べてかなり高価なカート、当時利用者もぼちぼち増えつつある商品でしたが流通方法も利益率も既存の物とは全く異なっていました。暫し試案しながらあちこち弄ってみると…非常に面白い商品でした。細部に至るまで考えられた作り、何といってもその耐久性と操作性は抜群でした。
「18歳の愛犬と日本中を巡りましたが、既存の商品では使い勝手がいまいちで……。愛犬と快適に旅行できるようにと、結局作っちゃったんですよ……。どうでしょうか?」
ちなみにその方の会社は、ペットとの旅行を企画している会社でもありました。その熱いお話と行動力、愛犬に対する思いに感じ入り、取り扱わせていただきました!
もちろんお客様の反応も上々。ペットと行動するお客様が多いお店だったこともありますが、ペット同伴旅行が流行りだした時期にも重なったことが幸いしたのでは、と感じます。(http://www.mothercart.com/)
「預けて旅行」から「一緒に旅行」へ
様々な統計(http://www.tonashiba.com/ranking/life/pet/02120002など)で「ペットを飼わない理由」の上位に毎度食い込んでいた「旅行に行けなく(家を開けられなく)なってしまうから」という意見は、もはや過去のものとなってしまうのでしょうか。
そう思えるほどペット同伴で使える施設やペットを預かる施設が充実してきたように感じます。
ペットから家族へと愛玩動物に対する意識が高まり、旅行となればペットホテルなどへ預けていくことが当たり前だった飼い主の行動が、ペットと一緒に旅行する、というものへと変わり始めました。
ペットビジネスの世界でも、この需要を見越した新たなサービスが模索されています。