実は伊勢には、神宮とのかかわりの深い神社がたくさんある、“元伊勢”と呼ばれる地があります。それらを訪ねることによって、神宮の周辺、外から見た神宮の姿を描いていきたいと思いますし、また渋川春海など伊勢を訪れた歴史的人物の足跡をたどることで、新しい知見を得ていきたいとも考えています。そしてそうしたことを皆さんにお伝えしていくのが自分の役割ではないかと考えています。
(撮影:ウェッジ書籍部)
――編集部:今回、『永遠の聖地 伊勢神宮』につづき、本書の「あとがき」をお書きいただいた、神社本庁総長の田中恆清氏にもお話を伺いました。本書についてご感想をお聞かせください。
田中氏:式年遷宮についてだけでなく、神宮の年間を通しての様々な神事・お祭りが非常にわかりやすく解説されています。そしてそれらにいろいろなかたちで携わっているたくさんの方々の声を一つひとつ聞き取りながら、とても丁寧に書かれていると感じます。それが本書の一番の魅力だと思います。
本書をきっかけにお伊勢参りに来ていただいて、もっと身近に神宮のことや神道について触れてほしいと思います。
――ありがとうございました。
千種清美(ちくさ・きよみ)
フリーライター、皇學館大学非常勤講師。実践女子大学卒業後、NHK津放送局アシスタント、三重の地域誌『伊勢志摩』編集長を経て独立。三重の地から全国に情報発信を続ける。皇學館大学では「伊勢学」「表現演習」を担当。著書に『伊勢を歩く』(近畿日本ツーリスト出版センター)など。日本マス・コミュニケーション学会会員
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