2024年4月20日(土)

田部康喜のTV読本

2013年1月16日

 八重の物語は、幕末に生きた女性の成長の物語でもあろう。幕末の時代のなかで、武士を目指す。そして、その思いは、戊辰戦争でスペンサー銃を撃つという形でかなえられる。

世界史的な位置づけのなかの幕末維新

 今回の大河ドラマは、幕末維新を世界史的な位置づけのなかで、描こうという制作者の大きな構図がうかがえる。

 八重はそうした歴史のなかで生きていくことになる。

 第1回の佐久間象山の塾のシーンで、将来の夫となる新島襄の少年役が登場する。

 第1回と第2回のなかで、幕末の主要な人物である、この象山や、西郷隆盛、吉田松陰らが巧みに交錯して、ドラマが展開していく。日米和親条約や安政の大獄など、歴史的な事件がわかりやすく描かれていく。

 国家とはなにか。戊辰戦争が南北戦争と同様のシビル・ウォーだとしたら。

 「八重の桜」は、視聴率が好調なスタート切った。

 綾瀬はるかの女優論は、別の機会に挑戦したい。(敬称略)

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