八重の物語は、幕末に生きた女性の成長の物語でもあろう。幕末の時代のなかで、武士を目指す。そして、その思いは、戊辰戦争でスペンサー銃を撃つという形でかなえられる。
世界史的な位置づけのなかの幕末維新
今回の大河ドラマは、幕末維新を世界史的な位置づけのなかで、描こうという制作者の大きな構図がうかがえる。
八重はそうした歴史のなかで生きていくことになる。
第1回の佐久間象山の塾のシーンで、将来の夫となる新島襄の少年役が登場する。
第1回と第2回のなかで、幕末の主要な人物である、この象山や、西郷隆盛、吉田松陰らが巧みに交錯して、ドラマが展開していく。日米和親条約や安政の大獄など、歴史的な事件がわかりやすく描かれていく。
国家とはなにか。戊辰戦争が南北戦争と同様のシビル・ウォーだとしたら。
「八重の桜」は、視聴率が好調なスタート切った。
綾瀬はるかの女優論は、別の機会に挑戦したい。(敬称略)
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