BBC News

2022年4月22日

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アフガニスタン国内の4カ所で21日、相次いで爆発があり、合わせて百数十人100人を超える死傷者が出た。

最初の爆発は、北部マザリシャリフにあるイスラム教シーア派のモスクで起きた。

BBCの取材によると、少なくとも31人が死亡し、87人が負傷した。死傷者の数は今後変わる可能性がある。

武装勢力「イスラム国(IS)」が犯行声明を出した。昨年にアフガニスタンを掌握した同国の武装勢力タリバンはISを打ち負かしたと主張しているが、タリバンにとってISの存在が安全保障上の大きな問題であることに変わりはない。

イスラム教スンニ派のIS戦闘員は、かばんに爆弾を仕掛け、礼拝者で密集しているモスク内で遠隔で爆破させたと述べた。

同勢力は今回の攻撃について、かつての指導者と報道官が殺害されたことに「報復」するための、世界規模の活動の一環だとした。

地元保健当局のアフマド・ジア・ジンダニ報道官はAFP通信に対し、「いたるところに血と恐怖が広がっている」と述べ、地域の病院で親族の消息に関する情報を探している人や、叫び声をあげる人がいるとした。

クンドゥズでは車両が爆破

北部クンドゥズでは、警察署近くで車両1台が爆破され、4人が死亡、18人が負傷した。ISはこれについても犯行を主張している。

東部ナンガルハル州ではタリバンの車両が道路脇に置かれた地雷と接触し、タリバンのメンバー4人が死亡、5人が負傷したとの報告を、BBCは確認している。

4つ目の爆発は首都カブールで起きた。ニアズ・ベイク地区に仕掛けられた地雷により、子ども2人が負傷した。

アフガニスタンでは19日にも、イスラム教シーア派が多く暮らすカブール西部にあるアブドゥル・ラヒム・シャヒッド高校で2回の爆発が起きている。当局は、少なくとも6人が死亡、20人以上が負傷したとしている。

「みんな走り出した」

地元報道や目撃者の話によると、マザリシャリフの爆発現場は、少数民族ハザラ人が利用する最大規模のモスクの1つだった。

アフガニスタンのハザラ人コミュニティはしばしば、ISを含むスンニ派の過激派グループの標的になっている。

モスクでの爆発は、礼拝の準備が行われる最中に起こったとされる。ソーシャルメディア上に投稿された、BBCが未検証の画像では、割れたガラスが散乱し、犠牲者が運ばれているのが確認できる。

マザリシャリフ在住の女性はロイター通信に対し、近くの市場で買い物をしていたところ、モスクの近くで大きな爆発音が聞こえたと語った。

「店のガラスが割れた。すごく混雑していて、みんな走り出した」と、女性は匿名を条件に証言した。

アフガニスタンの人権問題を担当する国連のリチャード・ベネット特別報告者は、一連の攻撃を非難した。

「今日、さらなる爆発がアフガニスタンを襲い、(中略)またしてもハザラ人コミュニティが犠牲となった。多くの人が集まっている学校やモスクに対する組織的な標的型攻撃について、直ちに調査を行い、説明責任を追及し、人権侵害に終止符を打たなければならない」

(英語記事 'Blood and fear everywhere' after deadly IS blast

提供元:https://www.bbc.com/japanese/61185432

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