2023年6月3日(土)

Wedge SPECIAL REPORT

2022年7月1日

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出井康博 (いでい・やすひろ)

ジャーナリスト

1965年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。英字紙『THE NIKKEI WEEKLY』の記者を経て独立。著書に、『松下政経塾とは何か』『長寿大国の虚構―外国人介護士の現場を追う―』(共に新潮社)、『ルポ ニッポン絶望工場』(講談社+α新書)。近著に『移民クライシス 偽装留学生、奴隷労働の最前線』(角川新書)など。

留学生は「わが国の宝」
背後に隠された意図

 ただし、コロナ禍が収束していない中で対策を緩めれば、世論の反発が出かねない。そこで強調されたのが、「留学生の受け入れ」だ。実習生は短期の出稼ぎ労働者で、受け入れ制度自体に批判も多い。その点、勉強目的の留学生のためと言えば、共感を得やすいと考えたのであろうか。岸田文雄首相も留学生を「わが国の宝」とまで呼び、入国制限下での優先的な入国を認めた。しかし留学生は、「わが国」の〝誰〟にとっての「宝」なのか。

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Wedge 2022年7月号より
日本を目指す外国人労働者 これ以上便利使いするな
日本を目指す外国人労働者 これ以上便利使いするな

“人手不足”に喘ぐ日本で、頻繁に取り上げられるフレーズがある。「外国人労働者がいなければ日本(社会)は成り立たない」というものだ。しかし、外国人労働者に依存し続けることで、日本の本当の課題から目を背けていないか?ご都合主義の外国人労働者受け入れに終止符を打たなければ、将来に大きな禍根を残すことになる。


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