2022年11月29日(火)

Wedge SPECIAL REPORT

2022年7月1日

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出井康博 (いでい・やすひろ)

ジャーナリスト

1965年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。英字紙『THE NIKKEI WEEKLY』の記者を経て独立。著書に、『松下政経塾とは何か』『長寿大国の虚構―外国人介護士の現場を追う―』(共に新潮社)、『ルポ ニッポン絶望工場』(講談社+α新書)。近著に『移民クライシス 偽装留学生、奴隷労働の最前線』(角川新書)など。

 「Wedge」2022年7月号に掲載されている特集「日本を目指す外国人労働者 これ以上便利使いするな」の記事の内容を一部、限定公開いたします。全文は、末尾のリンク先(Wedge Online Premiumにてご購入ください。
 

 新型コロナウイルスの影響で外国人労働者の入国が止まっていた間、メディアで頻繁に取り上げられたフレーズがある。

 「外国人なしでは日本(社会)は成り立たない」

 とりわけ、外国人労働者の受け入れを再開したい人たちが喧伝していた。

 一見して誰もが頷いてしまう主張ではある。しかし「成り立たない」という「日本(社会)」とは、具体的にはどのような分野を指しているのか。そして「外国人」とは、いかなる資格の人たちのことなのか。そんな肝心の点は、決まって議論されない。

 筆者は長年、外国人労働者を取り巻く問題を取材しているが、彼らを一切受け入れるな、と言いたいわけではない。本音を隠し、安易に彼らに頼ることの是非を問うているのだ。詭弁を弄してまで、誰のために、何のために受け入れるのか。

 今春、新型コロナの水際対策が緩和され、外国人の入国が再開した。日本経済新聞(2月16日付電子版)によれば日本の在留資格を取得しながら新型コロナで入国できず待機を余儀なくされていた外国人は、今年初めの時点で約41万人に上っていた。最も多いのが約15万人の留学生で、技能実習生(以下、実習生)の約13万人と合わせると全体の7割近くを占めた。つまり、水際対策緩和には、留学生や実習生の受け入れという目的があった。

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