2022年10月6日(木)

BBC News

2022年9月6日

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アフガニスタンの首都カブールで5日、ロシア大使館の領事部入り口で自爆攻撃があった。タリバン政府とロシア当局によると、ロシア人の大使館員2人を含む少なくとも6人が死亡した。

両政府によると、ロシア大使館の領事部入り口に男が接近し、警備員が射殺した。武装勢力「イスラム国」が犯行声明を出した。

昨年8月に武装勢力タリバンがアフガニスタンで権力を掌握して以来、外国公館が攻撃されるのは初めて。

カブールの警察本部報道官は声明で、「カブールのロシア大使館で今朝、爆発があった。4人とロシア大使館職員2人が死亡し、複数のアフガニスタン人が負傷した」と発表した。建物前に集まった人たちに近づく自爆犯を、タリバンの警備員が発見したという。

「警備員が(自爆犯を)発見し、標的にしたところ、爆発が起きた」と、警察報道官は説明した。

ロシア外務省は、「正体不明の武装勢力が、領事部への入り口近くで爆発物を起爆させた」と述べた。

ロシア政府のドミトリー・ペスコフ報道官はモスクワで記者団に、「これは紛れもなくテロ行為で、まったく受け入れがたい」と話した。

負傷者したファイズ・モハンマドさんはロイター通信に、「査証(ビザ)を受け取りにロシア大使館へ行った。大勢が外に座っていた。領事がやってきて、自分たちが書類を見せると、大使館の入り口まで案内してくれた。いきなり爆発が起きて、自分は地面に倒れてしまった」と病院で話した。

現場で近くにいたというワヒドゥラさんは、「大きい爆発音が聞こえた。何があったのかわからなかったが、ただ爆発で道に放り出されたのは覚えている。手足が動かなかったので、いとこが駆け寄って、この病院まで運んでくれた」と話した。

頭を負傷したアフマド・サミールさんは、「まわりはけが人だらけで、みんな現場から逃げ出していた」と話した。

タリバンが掌握するアフガニスタン政府と外交関係を維持し、外交公館をカブールに置いてくる国は少なく、ロシアはそのひとつ。タリバン政権は国際的にどの国からも承認されておらず、ロシアも承認していない。しかし両国は、ロシア産の小麦や天然ガス、石油などをアフガニスタンが購入する可能性について協議している。

アメリカが主導する多国籍軍が駐留していた間は、タリバンによる武力攻撃が頻発していたアフガニスタンでは、タリバンによる権力奪還後、暴力沙汰は大幅に減少した。

しかし、最近では治安状況が悪化しつつあり、イスラム教寺院や少数派コミュニティーを狙った爆弾攻撃が相次いでいる。多くの場合、タリバンは穏健的すぎると批判する「イスラム国」が犯行声明を出している。

西部ヘラートでは2日、モスクが攻撃され、高名なイスラム教指導者を含めて少なくとも18人が死亡した。警察によると、昼の祈りを主導していた指導者に自爆犯が近づき、手に口づけをするとともに、身に着けていた爆発物を爆発させたという。

(英語記事 Afghanistan: Russian embassy staff killed in Kabul bombing

提供元:https://www.bbc.com/japanese/62804254

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