2022年10月3日(月)

BBC News

2022年9月14日

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英エリザベス女王の棺(ひつぎ)が13日夜、ロンドンのバッキンガム宮殿に到着し、女王の子どもや孫たちが出迎えた。

宮殿では、チャールズ国王、カミラ王妃、ウィリアム皇太子と妻キャサリン妃、ハリー王子と妻メガン妃ら、王室メンバーが到着に立ち会った。

女王の棺はこの日、エディンバラから空路で移送された後、陸路で宮殿へと運び込まれた。女王の娘アン王女が付き添った。

雨にもかかわらず、沿道には多くの人々が集まり、敬意を表した。

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霊柩車(れいきゅうしゃ)が宮殿に到着すると、外に集まった数千人から拍手が起こった。「ヒップ、ヒップ、フーレイ」という喝采の大声が聞こえた後、女王を追悼する厳粛なムードが広がった。

沿道の多くの人々が、敬意を表して傘を閉じた。一方で、歴史的瞬間を撮影しようとする人も多く、携帯電話のライトが群衆を照らした。

国王と王妃は、棺の到着を見届けた後、バッキンガム宮殿を離れた。

女王は8日に96歳で死去。厳かな葬列は、11日にスコットランド・バルモラル城で始まり、この夜にバッキンガム宮殿に到着したことで、最終段階へと進んだ。

アン王女は13日夜、声明を発表。「(棺を運ぶ)道中、とても多くの人が愛と敬意を示したのを見て、身が引き締まると同時に励まされる思いがした」とした。

エディンバラのセント・ジャイルズ大聖堂に安置されていた女王の棺には、2万6000人以上がその前を歩き、弔意を表した。

この日、エディンバラ空港へと運ばれ、アフガニスタンからの人々の避難やウクライナへの武器輸送などに使われた空軍機に積み込まれた。離陸準備に入ると、国歌が演奏された。

棺はロンドン北西部のノースホルト空軍基地に到着した後、バッキンガム宮殿へと移送された。

宮殿の外には午後から人が増え始め、雨が強くなるとやや減った。多くはレインコートを着て傘を手にし、落ち着いた雰囲気を作り出した。

愛犬を連れて数時間、宮殿前に立っていたロンドン市民のアレックス・マイヤーズさんは、霊柩車が到着した時の雰囲気を、「信じられないほど素晴らしく、気持ちが高まり、とても感動的だった」と話した。

女王の棺は、特注の新しい霊柩車で運ばれた。人々から棺がよく見えるようにと、女王自身が設計に関わった。

女王の棺は一晩、宮殿のボウ・ルームに安置される。その後、砲車に載せられ、14日午後2時22分きっかりに、葬列がウェストミンスター宮殿へ向けて出発する。

棺は、宮殿前の大通りザ・マル、ホース・ガーズ・パレード、官庁街のホワイトホール、議会前広場のパーラメント・スクエアを経て、ウェストミンスター宮殿の大広間へと運ばれる。


5キロ以上先まで行列の見通し

棺は、国葬が催される19日朝までウェストミンスター・ホールに安置される。14日午後5時から一般に公開され、40万人以上が棺の前で敬意を表すると予想されている。


長い列ができるとみられており、長時間立っていられない人のため、政府は「可能な限り」の支援をするとしている。

13日午後8時半の時点で、すでに50人近くが列を作り始めている。列を整理するための柵は、すでにウェストミンスターから約5キロ離れたロンドン南東部サザーク・パークまで設置されている。

国王は北アイルランドへ

チャールズ国王とカミラ王妃はこの日、北アイルランドに移動し、政治家や政府関係者に会った。

国王は、女王が「この地とその人々にとって最良の時が訪れるよう祈り続けてきた」と述べた。また、「歴史が隔ててきた人々を一つにするため、自ら果たした役割の重要性」を、女王は深く感じてきたとした。

その上で国王は、「北アイルランドのすべての住民の福祉を追求する」と誓った。

北アイルランド議会のアレックス・マスキー議長(シン・フェイン党)は、女王について、「小さくても大事な行動が、人々の態度を変える上で大きな違いを生む」ことを認識していたと振り返った。

(英語記事 Queen's grandchildren greet coffin at palace

提供元:https://www.bbc.com/japanese/62897986

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