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BBC News

2022年11月18日

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韓国軍合同参謀本部は18日、北朝鮮が同日午前10時15分ごろ、平壌郊外の順安(スナン)付近から東の方向に弾道ミサイル1発を発射したと発表した。大陸間弾道ミサイル(ICBM)と推定されるという。日本政府は、アメリカ全土が射程圏内に含まれることもあり得るミサイルだとの見方を示した。

日本の海上保安庁によると、ミサイルは同日午前11時20分ごろに北海道渡島大島の西約210キロの海上に落下したとみられる。

タイを訪問中の岸田文雄首相は記者団に対し、「北朝鮮が弾道ミサイルを発射し、排他的経済水域(EEZ)内に着弾したとみられる」と述べた。

船舶や航空機への被害は確認されていないという。

岸田首相は「これまでにない頻度で挑発行動を繰り返している。断じて容認できない」とし、北朝鮮に厳重に抗議したと話した。

浜田靖一防衛相は、「今回の弾道ミサイルは軌道に基づいて計算すると、弾頭重量などによっては1万5000キロを超える射程になりうるとみられ、その場合、アメリカ全土が射程に含まれる」と述べた。

アメリカ国家安全保障会議(NSC)のエイドリアン・ワトソン報道官は18日、ジョー・バイデン大統領は情勢報告を受けているとして、アメリカ政府は連携する諸国と協議していくと話した。

北朝鮮は前日17日にも、短距離弾道ミサイル1発を発射。同国の崔善姫(チェ・ソンヒ)外相は、朝鮮半島周辺地域でプレゼンスを高めようとするアメリカに対して「より激しい」対応を取ると警告していた。

13日には、東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議のため訪れていたカンボジア・プノンペンで、アメリカのジョー・バイデン大統領と韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領、日本の岸田首相が3カ国首脳会談を行った。

バイデン氏はその後、北朝鮮の「挑発的な行動」に対して同盟3カ国が「これまで以上に連携している」と述べた。ジェイク・サリヴァン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は、北朝鮮が7回目の核実験を行った場合には「一貫した対応」をとると約束した。

朝鮮半島の緊張が高まる中、北朝鮮は今年に入り、記録的な数のミサイルを発射している。18日に発射されたミサイルは、今年に入って8発目のICBMとみられる。

韓国軍によると、北朝鮮は今月初めにもICBMを発射したが失敗した。この発射の後、アメリカと韓国は当時実施していた合同航空訓練を予定よりも延長することで合意した。

10月には弾道ミサイル1発が日本の上空を通過し、Jアラートが発動された。ミサイルが日本の上空を通過して太平洋に落下するのは2017年以来だった。

国際社会から厳しい制裁を受けながらも、北朝鮮は2006年から2017年の間に核実験を6回繰り返してきた。現在は、5年ぶり7回目の核実験に向けて、準備を進めているものと考えられている。

北朝鮮はさらに、国連安全保障理事会の決議に違反して軍事力を増強し続け、近隣諸国を脅かしている。

(英語記事 North Korea fires suspected ICBM into sea / North Korea ICBM had range to hit US mainland - Japan

提供元:https://www.bbc.com/japanese/63672600

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