現代型リーダーのあり方
先述通り、意識レベルに良い悪いというのはないが、時代や状況によって「適切な意識段階」というのは存在する。自社や自身が取り組んでいる事業に、あなたの価値観がフィットしているものかどうかは常に俯瞰して考えよう。
もしかすると、リーダーたるあなたが美徳としているやり方は、商材やサービスにフィットしていない可能性もある。常に自分をメタ認知して、自己否定の可能性を持ち続けられることが、現代型リーダーのあり方であろう。
なおレッド型の価値観は、強さ・力の多寡で物事を判断するため、弱そうな相手には強気に出るという傾向もある。そのため、弱者とみなしていた相手が意外に強かった、という状況には戸惑うもので、「突然逆ギレされた」状況には弱かったりするのだ。
いわゆる「クレーマー気質」の人はこのタイプであることが多いため、怒られたからといって常にペコペコするのでなく、たまには怒り返してみるのも一興だ。
このように価値観・意識段階の特性をそれぞれ知り、意識することで、マネジメントや人間関係をより上手く、円滑に立ち回ることができるのだ。
最後に、意識段階に優劣は無いことは繰り返し延びたが、統計として、集団が成熟すると時系列とともに後の段階に進んでいく傾向にあること。意識段階が進化し、後の段階に進んだほうが、より相互理解や多様性が進み幸福な社会を実現しやすい傾向にあることは強調させていただく。
筆者が繰り返し本件を扱うのも、これを実現していきたいという想いのもとである。