かつて、ミャンマーの高官は、「ミャンマーには多民族問題があるのです。それを理解しないと、軍の独裁を含む、ミャンマー政治は理解できません」と言っていたことが思い出されます。軍は、NLDに対する弾圧は止めることは出来ますが、少数民族に対しては、武力行使の選択を放棄するわけにはいかないようです。ミャンマーの政治に軍人の影響力が残ることを認めることは、現実的選択肢なのでしょう。
いずれにしても、ミャンマーの大統領がホワイトハウスを訪れたことは、歴史的出来事であり、今後の米ミャンマー関係の発展が期待できるでしょう。安倍総理もミャンマーを訪問しましたが、このような事が堂々と出来るようになったのも、昨年の米国による対ミャンマー制裁の解除が大きく影響しています。将来は、日米合弁や日米共同でミャンマー支援をして行くことも考えられます。
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