総額3兆円とされる米軍再編経費。このうち、厚木基地の空母艦載機部隊が移駐する岩国基地の移駐工事に2009年度だけで141億円が使われる。
同基地関連では、山口県と岩国市が共同開発した愛宕山の住宅団地を政府が米軍住宅として買い取る案も検討されており、防衛費からの支出は最終的に3000億円にも上るとみられている。
米軍再編とは別に岩国基地の軍民共用化も決定、空港施設の建設に110億円が投じられる。
建設業者が注目していたグアムの海兵隊基地は、日本政府からの拠出金28億ドル(約2520億円)が米政府の特別会計に飲み込まれ、発注は米政府が仕切ることになった。
国内業者の受注が困難になり、「狙い目はグアムより岩国」が関係者の一致するところという。