2024年4月15日(月)

新しい〝付加価値〟最前線

2023年3月7日

HEPAフィルターに関して

 さて、高価だが、強力な「HEPAフィルター」。「High Efficiency Particulate Air Filter」の略だ。空気中からゴミ、塵埃などを取り除き、清浄空気にする目的で使用するエアフィルターだ。

 HEPAフィルターは、「JIS Z 8122 」によって、「定格風量で粒径が0.3マイクロメーターの粒子に対して99.97%以上の粒子捕集率をもち、かつ初期圧力損失が245Pa以下の性能を持つエアフィルター」と規定されている。

 フィルターというと、化学実験で使った濾紙を思い浮かべる人も多いだろう。JIS規格にあるのは、フィルター性能のみ。方法は定義されていない。このため、各メーカーは、この高性能フィルターを安価に作れるように工夫を凝らす。

 一つは、フィルターの多層構造化だ。より細かいものもトラップできるようになるし、フィルター寿命を上げることもできる。もう一つは帯電吸着の技術を使う。帯電吸着というのは、空気清浄機が取り込んだ、空気の中のチリを帯電させる。そして、あらかじめ逆の極性に帯電させてあるフィルターを通過させることにより、チリをフィルターに吸着させる。この2つの技術によって安価に、HEPA、もしくは同等性能のフィルターを作ることができるわけだ。

ちょっと待った、そのひとふき

 花粉とともに、ウイルス飛まつ、ウイルスなども飛んでいるが、その対策として、中にはアルコール噴霧させる人もいる。実は、空気清浄機と、空気中のアルコール成分の相性はよくない。理由は、エアフィルターの帯電がなくなってしまうからだ。エアフィルターの性能は半減し、欲しい性能を出すことはできない。

 完全なシステムはない。どんなシステムにも長所と欠点がある。そしてそれは、人によってレベルが異なる。アルコール噴霧しても困らない人もいるだろう。しかし、空気清浄機にとっては想定外。「今までこうだったから」ではなく、最新情報を基に考え直すことも必要だろう。

   
▲「Wedge ONLINE」の新着記事などをお届けしています。


新着記事

»もっと見る