2024年4月24日(水)

ルポ・少年院の子どもたち

2013年10月25日

 「あてにならない親とか、虐待する親を持つ子供たちには、おまえはもう親に期待するな、ここを卒業したら一人で生きて行くんだと指導することがあります」

 と鈴木は言葉を結んだ。

子供たちが健全な「今」を生きるために

 複雑化、多様化する現代社会は、人々の生活の明と暗を色濃く映し出している。ひとたび暗部に足を取られれば容易なことで抜け出すことはできない。ただし、戻るところがあれば希望という光を見出すことはできるはずだ。

 時代は変わっても、子供の成長に必要な根幹は変わっていない。むしろ加速度的に多様化する社会だからこそ、家庭と学校が両輪のようにならねばならないのではないか。さらに言えば家庭や子供たちを支えるスポーツ少年団や地域活動のような社会教育の必要性も高いと感じる。

 家族の支えや教育があってこそ子供たちは健全な「今」を生きることができる。そしてその歩みが未来へと繋がるのだ。


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