1.党幹部の振舞い(庶民の代表であるはずが、あたかも自分が主かのように振舞うようになった)
2.社会階層の変化(農・工・商・学・兵というかつての単一的な社会構成が、「改革開放時代」になって異なる職業、異なる身分、異なる社会階層が生まれ、人々が求める利益が多様化した)
3.道徳の堕落(市場経済のマイナスの影響として、信仰を失う人が出現)
4.高度成長による社会均衡の喪失(失業や経済優先政策で乗り遅れる人が出た)
5.情報化社会でデマが出現(虚構の社会が現実社会を揺るがし、悪意を持って世論をミスリーディングするようなデマが力を持つようになった)
「大衆が我々の生死を決める」
「最大の危険」とは何か。
第1に、戦争時代の危険は敵によるものだったが、現在の危険は大衆から離れ矛盾の性質を取り間違えた執政理念の歪曲にある。一部の党指導幹部が手にした権力を既得権益とみなせば、党の理念に背くことになる。権力を求め、自分への利益誘導が官吏の目的となるなら民衆と対立することになる。
第2に、計画経済の弊害は「大釜の飯を食う」という考えに現れている。平均主義の「大釜の飯」では思想と体制が硬直化し、袋小路に入り込んでしまった。
第3に、長期政権による内在的危険だ。これは高級幹部によるものだ。党のイメージに影響を与えることを警戒し、防止しなければならない。習総書記が指摘したのは、問題は内部、高級幹部の身から生じるということだ。高級幹部の地位は高く、権力が大きいので事が起きると小さい問題ではすまない。彼らへの信頼度の低下が、党への信頼に影響を与える。
ここから党のしっかりとしたスタイルを作り上げ、指導幹部が自分から着手するということがどれだけ重要かが分かろう。大衆は時代の主人公かつ社会歴史進歩の主人であって、我々の生死を決めるのだ。まさに大衆(要素)が「最大の危険」にいかに対処するかの出発点であり、立脚点でもある。
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【解説】
軍将軍が政権の基盤は大衆に依拠するものというごく当たり前のことをわざわざ強調しなければならないほど、共産党は大衆からかけ離れた存在になってしまったのだろうか。