2024年4月27日(土)

BBC News

2024年3月28日

 

ジャニーズ事務所の解体後、故ジャニー喜多川氏による性的虐待の被害者への補償業務に専念するため設立された「SMILE-UP.」の東山社長はBBCの取材に対して、ほかに2人の同事務所スタッフが少年タレントを性的に加害していたと聞いていると明らかにした。

 

喜多川氏による長年にわたる加害行為を取り上げたBBCのドキュメンタリー「J-POPの捕食者:秘められたスキャンダル」が昨年3月に放送されたのをきっかけに、ジャニーズ事務所は外部専門家による内部調査の結果、喜多川氏の虐待行為を認め、昨年10月に解体した。

前回のBBC番組で取材に当たったアザー記者たちは今年、再び日本を訪れ、この1年で何が変わり、何が変わらなかったのかを取材した。

続編として制作された「捕食者の影 ジャニーズ解体のその後」は、事務所の名前が変更されても大好きなタレントを変わらず応援し続けると話すファンが大勢いる一方で、自分が受けた被害を公表した元ジャニーズJr.をオンラインで誹謗(ひぼう)中傷する人たちがいることを伝えている。

アザー記者は、そうした誹謗中傷を受けた挙句、昨年10月に自分の命を絶った男性の遺族の元を訪れ、どういう状況だったのか、そしてどういう思いでいるのかなど、話を聞いた。

また、「ジャニーズ性加害問題当事者の会」の発起人の一人で元ジャニーズJr.の二本樹顕理氏にも会い、喜多川氏以外にも事務所スタッフが少年タレントを性的に虐待していたという話について聞いた。

アザー記者はさらに、「SMILE-UP.」の東山社長に単独インタビューし、不透明な補償手続きや、虐待を生き延びたサバイバーの証言を疑わせるような内容を「SMILE-UP.」が声明として出していること、名乗り出た挙げ句に自死した男性のこと、そして、少年たちを性的に虐待したという事務所スタッフについて質問した。

亡くなった男性の遺族とSMILE-UP.社の間で、この番組の制作後に和解が成立した。

提供元:https://www.bbc.com/japanese/articles/cg6904xn0z2o


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