11月のアメリカ大統領選は、全米50州のうち、一部のいわゆる激戦州が、勝者を決めることになる。ほとんどの州では、二大政党のどちらの候補が勝つかはほぼ予想可能だが、一握りの州は選挙ごとに結果が振り子のように揺れるため「スウィング・ステート」と呼ばれる。
全国的な世論調査の平均では現在、民主党候補のカマラ・ハリス副大統領がわずかにリードしている。しかし、大統領選の勝敗は全国的な得票数ではなく、州ごとに割り振られた選挙人の獲得人数で決まる。全米の選挙人538人のうち、270人の選挙人を確保した候補が勝利する。このため、結果が予測できない激戦州で勝ち、その州の選挙人を得られるかどうかが、次のアメリカ大統領を決める仕組みになっている。
今年の選挙で激戦州とされる7州では、13日までの時点で支持率の差は依然として、統計上の誤差の範囲内にとどまっている。
世論調査が大統領選の情勢について何を示しているのか、そして何がわからないのか、BBCのロズ・アトキンス分析担当編集長が説明する。