ヤロスラフ・ルキフ、BBCニュース
ロシア北西部トヴェリ州で18日未明、ウクライナによる「大規模な」ドローン(無人機)攻撃があり、部分的な避難指示が出された。同州のイーゴリ・ルーデニャ知事が明らかにした。この攻撃で火災が発生したとしている。
ルーデニャ知事は、落下したドローンの残骸で発生した炎が「広がらないように」、トロペツ町の緊急事態当局が努力していると述べた。死傷者の有無については言及しなかった。
こうした中、トロペツ町で起きた大規模爆発の様子とされる未検証の映像が浮上している。武器庫が夜間攻撃を受けたとの未確認の報告もある。
トロペツ町はロシアの首都モスクワの北西約380キロメートル、ウクライナ国境の北約470キロメートルに位置する。
トロペツ当局は18日朝、数台の避難用バスの準備をすでに終えていると発表した。
また、人口約1万3000人の同町について、状況は「コントロールできている」と主張した。
当局は避難者の人数は明らかにしなかった。
ロシア国営メディアは、この地域の複数の学校と幼稚園は18日に休校になると報じた。
ロシア西部のブリャンスク、クルスク、オリョール、スモレンスクの各州でも、夜間攻撃があったと報告されている。
地元当局によると、50機近いドローンとミサイル2発が撃墜されたという。
ウクライナはこれらの攻撃についてコメントしていない。
一方でウクライナでは、同国の防空システムが首都キーウ近郊に迫るロシアのドローン数機に対応した。キーウの軍当局トップを務めるセルヒイ・ポプコ氏が説明した。
ロシア国境に近いウクライナ北東部スーミ市では、複数の爆発が報告された。
死傷者の有無はすぐには明らかになっていない。
ロシア当局とウクライナ当局の主張は、独立した検証がなされていない。
(英語記事 Russia region orders evacuation after Ukraine drone attack)