イスラエルとレバノンのイスラム教シーア派ヒズボラの間の停戦合意が、現地時間27日午前4時(日本時間同午前11時)に発効した。
合意では、イスラエル軍は60日以内にレバノンから撤退する。ヒズボラも同じ期間内にレバノン南部のリタニ川以南から戦闘員や武器を引き揚げ、レバノン国軍が置き換わる予定だ。
しかしイスラエル北部のキブツ(農業共同体)・メナラでは、レバノンとの境界の向こうにある村から、銃声が聞こえてくる。
イスラエル軍は、この場所を含む数カ所で、不審者に向けて威嚇(いかく)発砲を行い、4人を逮捕したと発表した。
ヒズボラは2023年10月以降、イスラエル北部にロケット弾やミサイルを撃ち込んできた。メナラでは建物の4分の3が破壊された。
こうした中、メナラに戻って来た住民たちは、停戦をあまり信用していないと口々に話した。
ルーシー・ウィリアムソン中東特派員が報告する。