2024年4月16日(火)

「子縁」でつながる秋津地域のお父さん 

2014年3月17日

 沖縄県那覇市に2005年に開校した市立銘苅(めかる)小学校は、米軍から返還された跡地にできた新都心に、地域開放を目的とした地域連携室を併設して新築されました。

 当初は新住民ばかりで古い因習に縛られない反面、住民の結束が弱いコミュニティだったそうです。

那覇市立銘苅小学校校舎内「PTCA室」の看板(長堂和男氏提供)

 そこで、学校を拠点としたまち育てを進めたいとの地域の想いと、学校運営に地域の力を取り入れたいとの学校の想いが一致し、開校当初からPTAにC=コミュニティを加えた銘苅小学校PTCAを沖縄県で初めて誕生させたのです。

 であるがゆえに、同会の目的には「PTCの協働による学校、地域づくりに取り組むA(Association・組織)」と、「家庭・学校・地域の協働による教育活動や教育環境の整備・充実を図る」ことが明記されました。

 なので会員には、保護者と教職員以外に、会費を納める地域会員――個人会員と地域内のさまざまな活動をするサークルや保育園・郷友会などの団体会員――を設けています。

親や教職員、地域みんなで盛り立てるPTA

 そして、銘苅小学校PTCAのユニークなところは、「子育て応援部」や「学力向上応援部」、開放施設を管理運営する「施設運営部」や活動の資金集めも兼ねた地域ボーリング大会などの企画運営を行う「文化・スポーツ部」など、9つの特長ある専門部を設けていることです。

那覇市立銘苅小学校の児童によって地域の祭り「ゆいフェスタ」で演じられる伝統芸能「銘苅子 」(長堂和男氏提供)。

 どうですか? 「嫌だ嫌だのPTA」ではなく、親や教職員から地域みんなで盛り立てるPTAですよね。

 9つの専門部のなかでも「学社融合部」は特筆されます。

 この学社融合部では、新聞社ほかの地域の事業所への見学会や新都心クリーンデーなどの地域活動への参画の推進、学校支援ボランティアの募集などの学社融合教育に関する事業を推進しています。

 初代会長の長堂和男氏と初代校長の上地幸市氏には、2006年の同校PTCA創立1周年記念に呼ばれてお会いしました。


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