2025年12月25日(木)

BBC News

2025年12月25日

爆発現場付近で警備にあたる警官(24日、ロシア・モスクワ)

ロシア・モスクワで24日、爆発があり、警官2人を含む3人が死亡した。ロシア当局が発表した。

ロシア連邦捜査委員会によると、モスクワ市内のイェレツカヤ通りで、警察車両の近くにいる「不審な人物」を交通警察官2人が発見。拘束しようと近づいたところ、爆発装置が起爆したという。

3人目の死者は、この爆発の容疑者だとロシア国内で報じられているが、公式には確認されていない。

現場は、2日前の車の爆発現場の近く。22日の爆発では、ロシア軍のファニル・サルワロフ中将(56)が乗っていた車の下に仕掛けられた爆発装置が起爆。サルワロフ中将は同日、死亡した。

連邦捜査委員会のスヴェトラーナ・ペトレンコ報道官はテレグラムでの声明で、モスクワで「交通警察官の命を狙った企てに関する」刑事捜査が進められていると述べた。

ロシアメディアによると、死亡した警官はイリヤ・クリマノフ氏(24)とマクシム・ゴルブノフ氏(25)。

ウクライナ国防省情報総局(HUR)の関係筋がBBCに語ったところによると、1人の地元住民が「クレムリン(ロシア大統領府)の攻撃的政策への抵抗の意思表示として」ロシアの法執行機関の2人を排除したという。男性が「車の窓から爆発物の入った包みを投げ、爆発が起きた」という。

このHURの情報筋によると、爆発でほかに2人が重傷を負い、病院に搬送された。

ウクライナ軍関係筋は24日、BBCに対し、死亡した警官2人について、「ウクライナに対する敵対行為に関与していた」と語った。さらに、警官2人が「ウクライナの戦争捕虜に対する拷問に関与していたことを示す証拠」があると付け加えた。

今回の爆発の詳細は明らかになっていない。ロシア政府からのコメントはない。

現場近くに住むアレクサンドル氏はロイター通信に対し、「1回の爆発があった」と語った。

「数日前の車の爆発と同じような、大きな爆発音が聞こえた」

ロシアは、22日の車の爆発の背後にウクライナがいるとみているが、証拠は示していない。

一方でウクライナ側は、ロシア軍のサルワロフ中将が死亡した爆発への関与について何も述べていない。

22日と24日の爆発に関連があるのかもわかっていない。

サルワロフ中将はロシア軍の作戦訓練部門のトップだった。

ロシアの首都での爆弾攻撃でロシア軍関係者が死亡したのは、この1年間で3人目。

(英語記事 Two police officers killed in explosion in Moscow

提供元:https://www.bbc.com/japanese/articles/cy5gzx01v2lo


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