2026年1月10日(土)

オトナの教養 週末の一冊

2026年1月10日

 2026年の抱負は決まりましたか?学びを深めるために、新年に読みたい本をセレクトしました。 

知られざるアメリカ

ミステリで知る全米50州
渡辺博史
早川書房
4620円(税込)

ミステリで知る全米50州 渡辺博史 早川書房 4620円(税込)

 大蔵省(現・財務省)出身で経済学者でもある筆者。全米50州を実際に回ったことがあるという経験を生かして、全米各州のミステリー本のガイドをしていく。記者は最近読んで深く心に残ったミステリーが紹介されているページから読んでみた。『われら闇より天を見る』(クリス・ウィタカー)。モンタナ州のページで紹介されている。主人公で弟思いの少女ダッチェスは、カリフォルニアから祖父の暮らすモンタナ州に来た……。その面積たるやほぼ日本と同じなのだという。

変わる老後の過ごし方

ルポ過労シニア「高齢労働者」はなぜ激増したのか 若月澪子 朝日新聞出版 957円(税込)

 今や、60代前半の8割が働く時代。本書は、様々な階層の21人の働くシニアに、就職氷河期世代の筆者が取材し、等身大の彼らの声を描いた一冊だ。働く理由は千差万別。子どもの引きこもり、教育ローンの返済、社会とつながるため─。引退すると、やることがないと言うシニアは少なくないが、その原因の一つに「サラリーマンに人生を捧げることを要請してきたのは、ほかならぬこの社会である」と本書は指摘する。シニアの労働実態は日本社会の一端を映し出す鏡なのだ。


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