火曜日(訳者注:4月22日)、プーチン大統領は、新世代の潜水艦と水上艦から成るロシアの北極海統一基地システムの設立を宣言した。
大統領はまた、国境警備隊の警備艦部隊強化を含め、北極におけるロシアの国境警備の信頼性を強化するとも述べている。
また、ロシア連邦国防相であるセルゲイ・ショイグ上級大将は以前、北極におけるインフラ強化が国防相の今年の優先課題であると発言した(訳者注:2014年1月の発言を指す)。計画によると、2014年中には北極にロシア軍部隊が編成されることになっている。
「自らと自らの富を守る」
「我が国の天然資源を巡り、激しい戦いが繰り広げられている。我々はすでに天然資源埋蔵量の半分を採掘してしまっており、今や残されたものを侵略から守らねばならない。我々は無力な存在ではないのだ。我々は今日、ロシアに制裁を課そうと画策している(資源に)恵まれないアメリカから、自らと自らの富を守る能力を有している」とコモエドフは述べた。
また、同人によれば、ロシアは北極を経由して核攻撃を受けやすい位置にあり、そのようなリスクは依然として残っている。
「したがって、この地域を防衛せねばならないのだ。同地域はソ連崩壊後に脆弱になった」と、ある情報提供者は本紙の取材に対して述べた。
北極における利益を守るためにロシアが必要とする艦船の性質について、(コモエドフ)提督は「それは参謀本部が決める」として断定を避けた。
ただ、同人は、少なくとも砕氷性能を持ったものである必要があるとしている。
どのような船が必要か
同地域に展開しうる艦船のクラスについては、全ロシア艦隊支援運動(訳者注:1995年に海軍関係者を中心に設立された団体で、海洋戦略に関する一種のシンクタンク的な機能や、国民に対する海軍のアピール、政府へのロビー活動等を展開している)の代表であるミハイル・ニェナシェフ海軍大佐も同様の見解を有している。
「(通常とは)船体強度の異なる砕氷型の艦を常時展開させることになるだろう」とこの専門家は述べた。
同人の意見によれば、これらは戦闘艦、大型及び小型の対潜艦、通常動力及び原子力の潜水艦となり、砕氷船の支援がない海域や、頻繁に浮上するわけにはいかない海域に配備されることになるだろうという。