今秋のプロ野球・ドラフト会議で1位指名が確実視される横浜高校の最速157キロ右腕、織田翔希投手が、日本のプロ野球を経ずにメジャーリーグ入りを目指すことを表明した。ドラ1位候補の高校生の「直メジャー」挑戦は事実上、初のケースとなる。
2012年には、ドジャースで活躍する大谷翔平選手(当時、岩手・花巻東高校)を日本ハムが強行指名し、二刀流挑戦という口説き文句で入団へとこぎつけたが、織田投手は11月22日のドラフト会議で指名がなければ米球界への挑戦が決定的だ。近年は織田投手に限らず、幼少期からメジャーリーグを身近に見てきた世代の台頭が「新時代」の幕開けを告げている。
トップ選手がより高いレベルを目指すのは当然のこととして、日本球界のメジャーとのこれまでの関係が影響した要因はなかったのか。
プロ野球全12球団と面談の上での決断
「単刀直入に、最終目標である世界一のピッチャー、世界で活躍するという目標に向け、アメリカの地で挑戦することに決めました」
サンケイスポーツによれば、ドラ1候補の進路表明とあって、横浜高での11月15日の会見には、約90人の報道陣が集まったという。織田投手は、この場で冒頭のように決意を語った。マイナーリーグからのスタートを覚悟し、場合によっては、米国の大学進学も視野に入れているという。
甲子園に4度出場した織田投手は、2年春の選抜大会で日本一を経験。3年夏は甲子園歴代最速の156キロを連発して4強入りし、9月には台湾で行われたU-18(18歳以下)アジア選手権の日本代表にも選出された。現地には、数多くのメジャーのスカウトも視察に訪れた。
日本の全12球団が織田投手の進路表明までに面談した。しかし、進路表明の直前に、中日スポーツが、織田投手が極秘で渡米し、入団最有力とされるドジャースなどの関係者と接触した可能性を報じた。
スポーツ報知は、米球界関係者の話として、日本の球団との面談前に、サンディエゴで行われたポストシーズンを生観戦したと伝えた。自らの進路を熟考しての決断といえ、気になる進路は、国際アマチュア選手のMLB球団との契約解禁26年1月15日(日本時間16日)以降となる。
