佐藤忠男の映画人国記

2014年10月2日

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 俳優でもうひとり、忘れてはならないのが現在の日光市出身の小杉義男(1903~68年)。大正モダニズム華やかなりし頃に石井漠に舞踊を学んでいる。浅草オペラから新劇に移り、いかつい容貌から労働者の役が多かった。戦前は「兄いもうと」「彦六大いに笑ふ」(ともに1936年)などの父親役が良く、戦後では「七人の侍」(1954年)はじめ黒澤作品で百姓や雑兵の重要な役が多かった。この人だけが喜劇とあまり関係がない。

『CAMPAIGN 選挙』 監督:想田和弘  DVD発売中 発売元:紀伊國屋書店

 女優の山口智子は栃木市出身である。東レ水着キャンペーンガールでデビューして、1988年後半のNHK朝の連続テレビ小説「純ちゃんの応援歌」で主演した。映画では「居酒屋ゆうれい」(1994年)で報知新聞新人賞を得ている。夫は唐沢寿明。

 監督では足利市出身でドキュメンタリー専門の想田(そうだ)和弘が注目されている。「選挙」(2007年)「精神」(2008年)などの作品があるが、ナレーションも音楽もなく、ただひたすら対象の観察に徹するというやり方が独特なのである。ナレーションや音楽は対象に解釈を加えるものであり、ドキュメンタリーはそれで対象の意味が全く違ってきたりする。勝手な解釈を加えず、あくまで被写体自体の真実を撮ることはできないか、という試みである。

 手塚昌明は大田原市出身。「ゴジラ×メガギラス G消滅作戦」(2000年)「戦国自衛隊1549」(2005年)などの監督作品がある。(次回は京都府その1)

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