Wedge REPORT

2014年11月25日

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 自動運転技術で先行する欧米では自動車関連メーカーとIT企業の協業が既に起き始めている。13年に、独自動車部品メーカーのコンチネンタルは、ビッグデータの処理および分析におけるノウハウの提供を企図し、米IBMとパートナーシップ契約を締結している。

独自動車部品メーカーのコンチネンタルは、日本で自動運転技術の公道実証実験を開始する(CONTINENTAL AUTOMOTIVE)

 コンチネンタル日本法人執行役員で自動運転技術の開発に携わる豊田啓治氏は、「ビッグデータの処理や、クラウドとの通信が必要になる。新たなビジネス、新たなプレーヤーが生まれてくるだろう」と語る。

 既に新たなプレーヤーは出てきている。ZMP(東京都文京区)では、培ってきたロボット技術を使って、自動運転技術の開発を進めている。ZMPの谷口恒社長は、「人型ロボットで使用する、周囲環境を認識するセンシング技術が、自動車が周囲を認知する技術に使える」と語る。

自動運転技術の研究開発用であるロボカPHVを販売するZMPの谷口恒社長(WEDGE)

 ZMPはもともと制御技術の教材や人型ロボットを製造していた。自動車のバイワイヤ化は、ZMPのような、ロボット開発で周辺環境のセンシング技術を養ってきた企業に新たなチャンスを与えた。

 ZMPはトヨタ「プリウス」を改造して製造した自動運転車の開発者向け実車キットである「RoboCar(ロボカー) PHV/HV」を販売しており、研究者や自前で自動運転車を開発する余力のない部品メーカーが購入しているという。日本のお家芸である「自動車」と「ロボット」が融合し、世界中の工科大学卒業生が、谷口の下に集まり、研究開発を続けている。

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