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2015年3月20日

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田中 結 (たなか・ゆい)

プレスラボ

1985年東京生まれ。グラビア誌の編集、女性向けニュースサイトの編集などを経て、2012年10月から編集プロダクション・プレスラボで編集/ライターとして活動。下北沢勤務、下北沢在住で、完全深夜型のライフスタイルを送る。

過激化する公式コラボ 「大御所」が続々と参戦

 企業キャンペーンとして使い勝手のいい「公式コラボ」であるが、昨年から今年にかけて特に大御所が参戦しているのが目立つ。

 昨年には、スクウェア・エニックスの人気ゲームシリーズ「ロマンシング・サ・ガ」(発売当時はスクウェア)と佐賀県という異色のコラボも。ダジャレを元ネタにした公式コラボという驚きや、佐賀県知事がドット絵のゲームキャラになるなど小技が効いたスペシャルサイトが話題になり大成功をおさめた。今年は第二弾「ロマ佐賀2」(http://romasaga2.jp/)として規模を拡大し再コラボ。佐賀弁をしゃべるゲームキャラクターのポスターが東京の山手線7駅に貼り出されると、画像を撮影して集めてまわるファンが多数現れた。他にも、佐賀県内でしか買えない豪華グッズを販売したり、佐賀県内でラッピング列車が走ったり、成田と佐賀を結ぶ春秋航空の便がロマ佐賀仕様になったりと、ユーザーを佐賀に足を運ばせる仕掛けも忘れない。

 実は筆者は、祖父母が佐賀在住のため佐賀には思い入れがあり、つい熱く語ってしまった。そもそもネットでウケるコンテンツ作りのひとつに「普段は話題になりにくい地域にスポットを当てる」という手法もあるが、まさにそれに合致し、佐賀県民や佐賀出身者が熱狂しているのだろう。もちろん「ロマサガ」ファンも、懐かしいと食いついた。公式サイトによると「20年前はサガから、10年前は佐賀県からお互いにラブコールを送り合っていた」らしく、時代を超えてこのコラボ企画が実現したというロマンも相まってユーザーに刺さっているのではないだろうか。

 コラボ例はこのほかにもまだある。フジテレビの長寿番組である『世にも奇妙な物語』(フジテレビ系)は25周年の特別企画として、3月10日放送で大人気マンガ『ワンピース』とコラボ(http://www.fujitv.co.jp/fujitv/news/pub_2015/i/150310-i042.html)。「ゴムゴムの男」というドラマの中で俳優の阿部寛さんとアニメキャラであるモンキー・D・ルフィが競演し、ネット上では「奇妙すぎる」などと話題になった。

 驚きのコラボだったのが、世界的な建築家のガウディと、マンガ家の井上雄彦さんのコラボ「特別展 建築家・ガウディ×漫画家・井上雄彦 -シンクロする創造の源泉」(http://gaudinoue.com/)である。この展示のために長期バルセロナに滞在した井上さんが、ガウディの世界観を解釈し、巨大な和紙などに描き下ろしたという。3月上旬に長崎での開期を追えて、3月21日からは神戸で開催される。

 「公式コラボ」は、過激なやり方ではなく、健全に驚きを生み出すことができるいい手法だと個人的に感じていたが、ここまで大御所の公式コラボが多発すると、どんどん公式コラボの世界も加熱していくのではと心配になるほど。公式コラボが加熱してどんな方向に進むのか、今後も注目していきたい。

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