さて、中国に対して、鳩山政権は一体どう出るのか、まさにこれからが見どころであるが、鳩山首相と鳩山政権の「重臣」の面々の日頃の対中姿勢からみれば、おそらく温首相が失望するようなことはないであろう。
だが、温首相らが一旦、「友愛」の鳩山政権が与しやすい相手だと判断した時には、中国政府はおそらく、口では「友好」を語りながらも、東シナ海ガス田問題などではむしろ、日本の国益を損なうような形で物事を強引に進めていくのではないかと思う。
外交とは、けっして「友愛」のようなきれいごとではないことを、鳩山首相も、われわれ日本国民も、肝に銘じておく必要があるだろう。
※次回の更新は、10月1日(木)を予定しております。
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