たとえば、ひとづてにお仕事のご相談をくださったある経営者のかたのお話を2時間うかがった時のことです。お互いのやりとりから、契約に至ることはないであろうということは、恐らく早い段階でお気づきだったかと思うような状況でしたが、最後まで真剣に熱意と情熱をもって、ご自身の仕事のビジョンを教えてくださいました。そこには思いもよらなかったフィロソフィーや、ご自分の会社というより業界全体を未来に向けてどうしていきたいかなど、初めて伺う刺激的な内容がたくさんで、「ああ、一流の経営者とは本当に大きくて素晴しいな」と感動したことを覚えています。本当なら寸暇も惜しいほどとてもお忙しいかたにも関わらず、その接し方にも感激し、あらためて筋の通った仕事とは、情熱と相手への配慮によっても支えられているのだと痛感しました。
私も、あらゆる場面で自分の置かれている立場を見失うことのない冷静さと、置かれている状況に対する感謝と仕事への情熱を忘れることのないようにと、気づかされるばかりです。
来週は、「優先順位の導きだし方」について、ご紹介したいと考えています。仕事の中で優先順位を見極めることはいつも問われているように思っています。どうぞよろしくお願いします。