●女性とは思えない……
本当に楽しい1日でした。やっとみんな燃焼しきれた感じだと思います。だんご中心部分では、女性とは思えない雄叫びやドスのきいた声がとびかっていたのもかなり笑えましたが母たちの白熱ぶりには見向きもせず、草むしりに興じる子どもたち……。この温度差には大爆笑でした。今回深く納得したのは、下が芝生だと転んでも上から乗られてもへっちゃらだということです。だからどんどん突っ込んでいけるしタックルだってかけられる。この恵まれた環境を本当にありがたいと思いました。
●大人のラグビー、こわい
お天気にも無事恵まれお楽しみ会が終わったのでホッとしました。ラグビー、すごかったですね。鈴木ママの「うりゃー、どけー!」の叫び声がまだ耳に残っています。私もトレーナーが破れてしまうほど張り切ってしまいました。久しぶりに土まみれになって気持ちよかったけど、みなさんはどうだったかしら。鳥1組の最後のお楽しみ会、とってもいい思い出になりました。トレーナー見るたびに思い出しそう……。竜治が一言。「大人のラグビー、こわい……」
「母は強し」といわれるが本当に強い。夢中になって戦うお母さんと、意外と冷めている子どもたちのコントラストがなんとも微笑ましい光景だが、親たちも体ごと遊びに参加する中で風の谷教育への理解を深め、自らも学んでいく。そして、子どもたちがさらに成長していった後、この思い出は親子の絆を深める一生の宝物となるのだろう。
さて、本連載では今回が年中児クラスの最終回となる。最初は何をするにも「先生!」「できない…」と涙を浮かべていた4歳児たち。それがたった1年間で“どうすればいいのか”を自分で考え、仲間と力を合わせ、自分たちの力で乗り越えようと育ってきた。この様子をお伝えできたなら幸いである。そしていよいよ次回からは、「誇りある子ども」を育てる仕上げの時期である5歳児(年長児クラス)の教育について紹介していこう。
※次回の更新は、2月11日(木)を予定しております。
風の谷幼稚園
園長・天野優子氏が、理想の幼児教育を実現するためにゼロから建設に乗り出す。様々な困難を乗り越え、1998年に神奈川県川崎市麻生区に開園。「人間が人間らしく、誇りを持って生きていく」ための教育を実践している。
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