世界の記述

2016年9月26日

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宮下洋一 (みやした・よういち)

ジャーナリスト

在欧ジャーナリスト。1976年生まれ。スペイン・バルセロナ大学大学院でジャーナリズム修士。『卵子探しています』(小学館)で小学館ノンフィクション大賞優秀賞。『安楽死を遂げるまで』(同)で講談社ノンフィクション賞を受賞。近著に『ルポ・外国人ぎらい』(PHP新書)がある。
 

スペイン・バルセロナ市内の人気レストラン『フラックス&ケイル』の「ビーガンラザニア」

 実際に、どんな材料を使って調理しているのか。スペイン・バルセロナ市内の人気レストラン『フラックス&ケイル』のセルジ・バルリュズ料理長が、ビーガンラザニア(写真)を紹介した。かぼちゃで作られたラザニアシートの上にトマトソースとドライトマト、ほうれん草を加える。極めつけの「チーズ」は、マカダミアとカシューナッツで仕上げていた。

スペイン・バルセロナ市内の人気レストラン『フラックス&ケイル』のセルジ・バルリュズ料理長

 このレストランを訪れた旅行者のナディア・カブレラさんは、食後、「お肉がなくても、こんなに美味しく食べられることを、今日、初めて知りました」と笑顔。早速、ビーガンに惹かれている様子だった。

 幼少期に人間は、動物性成分から成る食事が必要と唱える大学研究発表や専門家の声も多いが、それ以外の場合、人間はこうしてビーガン料理による生活でも満足がいくのかもしれない。

 しかし、冒頭でも示した通り、イタリアでは、15年始めから16年6月までに、ビーガンの親に育てられた3人の幼児がビタミンB12の不足により、病院に運ばれている。

 健康や動物愛護の理念などから完全菜食主義になるのもいいだろうが、乳幼児にとって、その生活スタイルが実際、健康に害を与えているのか、いないのか、早急な科学的検証が必要とされている。

  
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