2024年6月16日(日)

世界潮流を読む 岡崎研究所論評集

2016年10月3日

 この社説は、的を射た良い社説です。米印関係は大きな変化を起こしており、様変わりと言ってもよいほどです。今回のインド国防相の訪米では米軍にインドの基地を兵站のために使わせる協定が署名されるなど、これまで積み上げられてきた協力が花開いたような様相を呈しました。

西側よりの政策

 モディ首相は、西側寄りの政策を実施しています。非同盟主義は今や過去のものになりつつあります。パキスタン、中国、ロシアの関係が深まる中で、そうせざるを得ないのであり、この政策の方向性は今後、変わらないと見ておいてよいでしょう。

 モディ首相のこの政策が成果を上げるか否かは国内での経済改革、米国を含む西側の協力の度合いによると思われますが、成功の可能性は高いと思われます。インド経済は、今年の4-6月はGDPが7.1%増にとどまり、成長は減速気味です。しかし、その内容を見ると、設備投資が振るわないものの、消費は堅調に伸びています。減速は一時的と見てよいのではないかと思われます。

 日本もモディ政権を支援していくことが、今後の対中関係を考えれば、戦略的に重要でしょう。さらに、歴史問題について、インドは中国とは全く違う考え方であり、日印関係を強化する材料にはなっても、阻害することはありません。

  
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