前向き女性になれる やわらかライフ&やわらかマネー

2016年11月11日

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加藤梨里 (かとう・りり)

ファイナンシャルプランナー

慶應義塾大学大学院健康マネジメント研究科特任助教。2011年3月慶應義塾大学大学院修了。保険会社、信託銀行を経て、ファイナンシャルプランナー会社にてマネーのご相談、セミナー講師などを経験。2014年に独立し「マネーステップオフィス」を設立。専門は保険、ライフプラン、節約、資産運用など。大学では健康増進について研究活動を行っており、認知症予防、介護予防の観点からのライフプランの考え方、健康管理を兼ねた家計管理、健康経営に関わるコンサルティングも行っている。

その怖さを定量化するとおひとりさまの人生にはいくら必要か?

 もし独身で生きていく場合、最も心配なのは仕事をリタイアした後の老後資金です。もちろん現役の間にもお金はかかりますが、収入がある間は比較的やりくりがしやすいです。60歳で退職するとしたら、残りの人生は平均寿命まで生きるとして約30年あります。今30歳の人が、これから収入がある30年を生きるのと、収入がない60歳以降の30年を生きるのとを考えてみれば、後者への不安のほうが大きいはずです。

 では、老後に必要なお金はいくらなのでしょうか。平均的な生活水準で90歳まで生きるなら、約5000万円です。ここから公的年金の収入を差し引くと、約2000万円。退職金やすでに老後に向けて積み立てている貯蓄があるなら、それも差し引いた金額が、これから準備しておきたい資金になります。個人差がありますが、おおよそ1500万円~2000万円になるでしょう。

 老後資金以外にも考えておくとより安心です。平均的な目安にすぎませんが、介護に備えて約300万円、病気に備えて約100万円~300万円くらいがあればよいでしょう。

 ここまでを合計してみると、独身の人生に備えておくべきお金は1500万円~2500万円くらいになります。もちろん、それ以外のリスクがないわけではありませんが、すべてを網羅するのは不可能です。まず知っておくべきことはおおよそ想定されるリスクとその金額を知ること。そうすればおひとりさまの人生を冷静に捉えることができるのではないでしょうか。

 なお、「老後のために1億円必要」といわれることがありますが、これは夫婦で必要な金額で、年金収入を差し引く前の生活費の目安です。また、「3000万円必要」といわれることもありますが、これは年金収入などを差し引いて夫婦で準備したい資金の目安です。

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