オモロイ社長、オモロイ会社

2017年4月4日

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杉浦佳浩 (すぎうら・よしひろ)

代表世話人株式会社代表

三洋証券株式会社入社(昭和62年)。鹿児島支店にて勤務。地元中小企業、個人富裕層の開拓を実施。 日経平均最高値の2カ月前に退職。次に日本一給与が高いと噂の某電機メーカーに転職。埼玉県浦和にて、大手自動車メーカー、菓子メーカー、 部品メーカー等の主力工場を担当。 退職時は、職場全員から胴上げ。そして、某保険会社に20数年勤務後、平成26年末に退社。在社中は、営業職、マネジメント職を経験して、リテール営業推進、若手人財育成を中心に担当していた。 社外の活動も活発に行っていた。平成27年1月1日、代表世話人株式会社を設立。
同社代表取締役に就任。世話人業をスタート。

Q:なぜスポーツEVで電気自動車ビジネスに参入?

EV業界は始まったばかり。その中でテスラ以上のスポーツEVを開発すれば勝機があると思った。少量生産・付加価値モデルはまさにスポーツEVというカテゴリにふさわしいと考えたのです。

Q:起業家として大切にしてきたコトについて

「良いコトには、良い人が集まる」。ここを大事にしてきました。良いコトを始めだすと、良い人が集まりだします。たった一人の力では大それたことはできません。人が集まり、それが良いコトであれば ✕(掛ける)人数という事ではなくなり、人数のさらに何倍にもパワーが増幅していきます。いかに「ワクワクすること」「良いコト」を大切にするかがキーになると思っています。

Q:京大発とはいえ、無名のベンチャーになぜ京都の部品メーカーは協力したか?

「メイドイン京都」が根付く土地柄ももちろん大きな要因だと思っていますが、それ以上に、今の日本のモノづくりの「標準化」に、チャンスの隙間があったのではと思っています。いかに部品メーカーが素晴らしいパーツを製作できたとしても、完成品メーカーは簡単には受け入れてくれません。「標準化」を求められるからです。部品メーカーが「最高」「最新」を目指してつくったものを彼らとしても試したく、その技術を試せるプラットフォームとなる機会提供の場となれたことが大きいと思います。

Q:GLMを起業して、一番苦しかったコト

 当初から、デザイン、モック、型取りまでは計画通りのスピードでした。しかし、日本の法律の壁がいかにハードルが高いか。安全重視の観点から世界最高レベルの厳しさをクリアするには相当苦労しました。しかし少人数のメンバーでここをクリアしたことは大きな経験になっています。

Q:パリモーターショーでの反響について

 昨年のパリモーターショー後から、世界中の方が注目してくださり、方々から反響を頂いています。完成品自動車メーカー、自動車に関係するソフトウェア企業(ドイツの「ATS Advanced Telematic Systems」社と協業を検討中)、世界的IT企業、電気製品メーカー等々です。

Q:GLMの今後の開発ステップ、成長戦略について

 日本で「トミーカイラZZ」をきっちり送り出しつつ、次世代EVスーパーカーのGLM G4を世界で展開していくことがステップ1。ステップ2として大量生産できる企業との連携を行っていき、コスト(製造・販売価格)を下げていきます。完成品だけでなく、GLMのプラットフォームを活用した事業モデルも確立していきます。ステップ3として、ライドシェア、アプリ開発、EV車両そのものをプロモーション化(世界唯一の車両や企業カラーに合わせた唯一無二の車種づくり)という展開を目指していく。GLMは「未来の当たり前」を創造し続けていきます。

 今回の取材を通じて、京都におけるGLMの動きから、完成品メーカーと部品メーカーの溝を埋める役割をベンチャーが担うところ、日本におけるインダストリー4.0の成功法則が見えてくる様に思います。京都発、世界へ通じるスポーツEVに期待します。

  
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